通勤や通学の際、電車の中で毎日のように腹痛を起こして、まだ目的地に到着していないのに、途中下車して駅のトイレに駆け込むといったことでお悩みではないでしょうか？
また、朝起きた時からお腹の調子が悪く、会社に行く途中にトイレに行って下痢をするという毎日を繰り返してはいませんか？

こうした腹痛やお腹の調子の悪さ、便意は平日の朝に起こりやすく、昼間や夜間、また休日にはほとんど起こらず、「どうしてなんだろう？」と不思議に思われている方も多いのではないでしょうか。

こうした症状でお悩みの場合、過敏性腸症候群（IBS）の可能性があります。
過敏性腸症候群とは、検査を受けても何も異常が見つからないにも関わらず、慢性的な腹痛や下痢・便秘などの便通異常が起こる状態を言います。はっきりとした原因はわかっていませんが、何らかの原因により腸の神経が過敏になることで起こると考えられています。

過敏性腸症候群と診断するためには、大腸に炎症やがんなどの病気がないことを確認する必要があります。
そのため、問診にて自覚症状や排便状態、病歴、生活習慣などを確認したうえで、必要に応じて血液検査、腹部レントゲン検査、大腸カメラ検査などを行います。

なお、過敏性腸症候群の確定診断のためには大腸カメラ検査が必要です。当院では鎮静剤を使用した負担の少ない大腸カメラ検査を行っておりますので、安心してご相談ください。

腸内環境を調整するお薬や、腸の動きを促進するお薬など、患者さまのお悩み症状に合わせて適切な種類のお薬を処方します。

過敏性腸症候群の治療では、お薬を使った治療だけでなく、食事や運動などの生活習慣の改善も重要となります。
食物繊維を多く含んだ食事を心がけて、脂っこい食事や過度な飲酒はできるだけ避けるようにしましょう。
また、ウォーキングなどの軽い運動を続けて、ストレスを溜めないように心がけましょう。

過敏性腸症候群でお悩みの方には、お薬の処方以外にもこうした毎日の生活の見直しもご提案させていただきます。

過敏性腸症候群の原因ははっきりしていないため、治療を受けてもなかなか改善されないとお困りの方もおられるのではないでしょうか。当院では通勤・通学時の電車での激しい腹痛・便意を抑えられるように、お薬の処方や生活習慣の改善などでサポートいたします。
患者さまお一人おひとりの普段の生活に寄り添って、最適な治療方針をご提案いたしますので、電車での腹痛などでお困りでしたら、お気軽に当院へご相談ください。